第二部 第二回  江戸城内堀を巡る(後編1)

11月12日(火)、14日(木)、16日(土)の三日間、都心の紅葉の中を気持ちよく歩きました。10時、九段下駅を出発しました。地上に出ると首都高の下に俎橋(まないたばし)がみえました。

3~4分で当時、中坂と呼ばれていた坂に差し掛かる辺りのマンションの中庭の場所に着きました。曲亭(滝沢)馬琴の硯井戸跡です。南総里見八犬伝で有名で日本最初に原稿料で生計を営む事ができた人です。

2~3分で築土神社がビルの下にあり、コンクリートの一階部分に赤い鳥居がはめ込まれたように建っていました。将門の首は、天慶3年6月に京から持ち帰られ祀られたのが津久戸明神の始まりとの事です。首桶は戦災で焼失しました。狛犬は安永9年(1780)のもので千代田区で一番古いものという事です。拝殿の唐破風の上に鳳凰が羽ばたいているのも大変珍しいとの事です。澄んだ水が鏡となった水盤には将門の繋ぎ駒が彫られ印象的でした。

 

 

右奥に世継稲荷神社が田安稲荷とも云われ境内に橙(ダイダイ)があったので世継稲荷と呼ばれたのは笑われますが世継がいかに大事だったかが良くわかります。

和洋女子中高学校の坂を通り濠北方面戦没者慰霊碑が大きなヒマラヤスギの前にありました。ヒマラヤスギの大きな松笠が供えられていました。壁にはボルネオ、インドネシア、ニユーギニア等の地図があり、まずは本日の最初の胸の痛む場所でもありました。

歩道を渡り曲がると日本で一番大きい大鳥居が見えました。ここ靖国神社は明治維新から大東亜戦争までの戦没者約250万人の御霊を祀っています。

大村益次郎像の顔が上野山の方角に向いています。長州藩の医師で日本陸軍の創始者とされています。

二ノ鳥居をくぐり神門を潜ると左手の金属製大灯籠の前に立ちました。台座下部の「不」は几(キ)号水準点を表し、これはイギリス式測量法で明治17年にドイツ式に変わるまで使われていました。

有名な染井吉野の標本木の隣に能楽堂がありました。参集殿は正式参拝する人の建物です。その前を通り抜け軍犬、軍馬、軍鳩の慰霊像を眺めました。ガラスケースの中にビルマ戦線へ持参した道具が並べられていました。パール博士とはA級戦犯が「平和に対する罪」を犯して処刑された事に反対した人です。また、東京裁判での矛盾点や日本に対する理不尽な点を指摘した人です。

海防艦には島の名が付けられていることを知りました。国後、択捉の名前が始めにあり、母の像や特攻勇士之像にも胸がつまりました。幕末に日本を防衛した青銅製の大砲がありました。

遊就館の中では零戦、泰緬鉄道の蒸気機関車等を見てお手洗いも済ませ15分後に集まりました。

戦前まで天皇がお越しになった勅使門を眺め拝殿に進み、かしわ手を打ち、靖国の桜となられた御英霊に哀悼の意を表しました。神酒を買われた方もいらっしゃいました。

 

今月の遺書のコーナーではみこととなられた方の書簡に触れました。

菊花展の前を通り練兵館跡の前に立ちました。斎藤弥九郎が創始した神道無念流です。長州藩と繋がりがあり、桂小五郎が塾頭をしていた時期があったとの事です。古地図で斎藤左馬を見つけました。

まっすぐ東に進み、3,4分で大妻女子大にさしかかる所に看板が有り、塙検校和学講談所跡とありました。寛政5年(1793)に塙保己一が開設し「群書類従」「武家名目抄稿」等を編纂しました。保己一の四男の次郎が後を継いでいましたが惜しくも「廃帝の前例調査」と誤解され暗殺されたとの事です。

すこし進むと四方が大妻女子大に囲まれている場所に佐野善左衛門屋敷跡がありました。佐野家は代々、江戸城内の警備をつとめていました。善左衛門政言は「鉢の木」で有名な常世の子孫で佐野家の家系図を返してくれない事や賄賂を渡しても昇進しない事から若年寄りの田沼意知に切りつけ切腹、家名断絶となりました。

お堀を少し北上し11時50分頃に千鳥ガ淵戦没者墓苑へ入りました。大東亜戦争で海外で死亡した日本人の軍人、一般人の身元不明の遺骨が安置されています。昭和34年に造られ現在、35484あまりの遺骨が納められています。一本、100円の白菊や黄菊を献花させていただきました。

ユリの木の並木が黄葉していて時々、種も落ちていました。道路の向こう側に美しい英国大使館が見えています。ジョギングの人たちの中を進んで行くと半蔵門が見えてきました。左手に服部半蔵の屋敷があったことから半蔵門と云われています。交番の辺りに高札場があったとの事です。

そして門の反対側の道路は甲州道中がありました。国立劇場や最高裁判所もあります。

 

12時半頃に三宅坂の前に渡辺崋山生誕地がありました。江戸末期の蘭学者、画家でした。幕府の政策を批判したとして蛮社の獄で蟄居させられ自殺しました。

 

4~5分で昼食の場所である国会図書館に入りました。新館で手続きをして一日会員となり6階の食堂へ急ぎました。食券を買い定食や図書館カレーを楽しみました。

後編に続きます。

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