「鎌倉殿の13人」伊豆を巡る(前編)

NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」で今注目されている伊豆の国を中心に巡り三島に泊まり翌日は修禅寺に足を伸ばすという一泊旅行の初めての試みを行いました。

5月28日土曜日、こだま713号で10時17分、三島駅に到着しました。

男性5名、女性9名と私共2名の16名がいつもより遠く離れた集合場所にきっかり時間通りに集まりました。伊豆箱根鉄道で伊豆長岡駅まで乗り一日乗り放題500円の循環バスで北條寺へ行きました。

北條寺は義時の嫡子安千代が大蛇に飲み込まれて死んだのを弔うために創建したと伝わっています。義時夫妻の墓があります。義時は鎌倉の頼朝の東側に葬られましたが息子の泰時が追善供養の為に、この地に建立しました。

10分位歩くと江間公園になっている義時邸跡に着きました。頼朝の挙兵後、江間の地を拝領しました。屋敷跡の石碑を見た後に昭和5年、北伊豆地震の時に魚雷に残る地震動や痕跡が残っていました。

バスの中から豆塚神社を見て次ぎへと進みました。12時8分に大河ドラマ館に到着しました。地元の特産物も売られていました。ドラマ館ではこの土地の魅力とドラマ撮影時の興味深いシーンを見せていました。

13時3分発の循環バスの義時4号に乗りました。13時8分より北条の里の見学です。まず浄土宗大谷派、晴雲山成福寺に入りました。八代執権の北条時宗の三男である正宗がここ韮山に曾祖父時政の持仏堂を基に成福寺を建立し元寇で亡くなった人々の菩提を弔いました。現住職が北条氏二十一世の北条親善氏です。一族の供養塔に詣りました。

4,5分で伝堀越御所跡に着きました。時代は室町時代で幕府の出先機関の鎌倉府では関東管領と鎌倉公方が対立し公方はここ堀越を御所としました。広々とした草原を眺めながら小路を行きました。

5,6分で北条氏邸跡の広々とした一角に着きました。後の小高い山が守山です。ここでもドラマの撮影をしたとの事です。

来た道を引き返し2時すこし前に政子の産湯井戸跡を覗きました。この一帯も北条氏館と云われています。

5分位で浄土真宗の光照寺に着きました。源頼朝の子の頼家にまつわる寺です。病気と政変で修禅寺に幽閉された頼家の様子を母の政子に知らせる為に造られた面が寺宝です。この病相の面が政子に届く前に頼家は没したので、この寺にとどめ置かれたと伝わっています。山門からお詣りして先に進みました。

2時15分に守山八幡に着きました。守山八幡は狩野川の流れが変り郷が分断されたので北条の鎮守として守山八幡宮、江間の鎮守としたのが豆塚神社です。

2時半頃に高野山真言宗の願成就院に着きました。北条時政が頼朝の奥州藤原氏討伐の成功により創建しました。入ってすぐ左手に時政の墓があります。大御堂には運慶の仏像五体があり700円払い拝見した人が沢山いました。チケット係は住職のフランス人で素敵な方でした。愛犬が大きな秋田犬という事も印象的でした。堀越御所から当地に逃れ自害した茶々丸の墓を見上げました。

曹洞宗信光寺は武田信光が頼家の菩提を弔う為に建立しました。参道の手前から拝見して次ぎへ進みました。

直ぐに曹洞宗真珠院がありました。八重姫は頼朝との恋が破綻し真珠ケ淵へ身投げをしました。八重姫御堂は折り鶴、梯子で飾られていて地元の人々に愛されているそうです。私たちはドラマの新垣結衣さんの美しい顔しか浮かんできません。石段を上がり手を合わせまました。急ぎ歩きで伊豆長岡駅に着かなければなりません。3時過ぎに真珠院を出て暑い中を駅まで歩きました。

南条の交差点を左に曲がるとすぐ駅でした。循環バスの「てつざえもん号」に乗り込み15分で江川邸に到着しました。ここでは門の前での説明でした。代官の立派な屋敷で、幕末の当主太郞左衛門英龍は長崎へ留学し高島秋帆の弟子になり西洋砲術を学びました。品川台場や韮山反射炉の築造をした人です。そしてこの江川邸内は明治維新後、韮山県庁が置かれたと知りました。

すこし歩くと臨済宗香山寺があり伊豆国目代(代官)である山木兼隆が造立した寺です。山木判官の屋敷はすぐ側にあったとの事です。アーチ型の門をくぐり坂を進むと門柱があり先に兼隆の供養塔がありました。

約30分位かけて4時40分に蛭が小島に着きました。永暦元年(1160)、伊豆に流された頼朝が34歳まで20年間過ごしたとされる場所です。政子と二人の像の先に富士山が見えていました。

こちらで休憩を取りバスはもう走っていませんので韮山駅まで歩きました。予定の電車より一つ遅くなりましたが伊豆箱根鉄道にて広小路へ急ぎました。5時36分のバスで八幡神社へ。バス停には鳥居があり、しばらく歩くと境内に頼朝と義経の対面石が本殿の横にありました。治承4年(1180)感激の対面があったのです。この石は江戸時代に八幡村を支配していた旗本の久世氏の陣屋にあったと云われています。

帰りのバスを待っている間に近所に住むご老人に声を掛けられよく訪ねてこられたと歓迎の言葉を頂戴しました。当日のみの方とお別れし6時30分頃にホテルにチエックインしました。数名の方は鰻の桜屋へ。それぞれに三島の鰻や金目鯛など楽しみ、盛りたくさんの行程と猛暑の疲れを癒やしました。

二日目に続きます。

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