江戸名所巡り 二部4回  日本橋・京橋界隈を巡る(前編)

令和2年となりました。皆様本年も江戸名所巡りを宜しくお願いします。

1月16日(木)、18日(土)、21日(火)の三日間、私たちにとって憧れの場所でもある銀座を中心とした所を巡りました。

午前10時、銀座線、日本橋駅をスタートし地上に出ると、布団の西川の向こうに第一部一回にスタートした懐かしい日本橋の文字と首都高が見えていました。ポマードの柳屋のビルが黒くそびえています。それを見ながら横断歩道を渡りました。柳屋のポマードは父が愛用していた記憶があります。

講師は、東海道の道幅は車道ですよと云いました。西川布団店の手前を右に入ると、コレドの前に白木屋の井戸跡がありました。白木屋は近江長浜の材木商が寛文2年(1662)に江戸に出て小間物屋を開き、後に呉服を扱うようになりました。白木屋二代目が深井戸を掘り、その清水を通行人にサービスしたとの事です。黒い石碑の右に漱石名作の舞台の石碑がありました。この近所の飯屋や寄席の木原亭が「三四郎」や「こころ」「我が輩は猫である」に登場するのです。

2,3分で榛原(ハイバラ)に着きました。文化3年(1806)より和紙や小間物を販売しています。高村光太郎が智恵子に千代紙を買ったという話に感動し店の中に入りました。10分位時間を取り見学したり買物をしました。

お茶の山本山は元禄3年(1690)に山本嘉兵衛が煎茶の狭山茶で販売を行いました。通りに丸善のビルがありました。明治2年に丸屋善八が創業したのは洋書専門店でした。

 

日本橋さくら通りを入った所に日本橋長門がありました。間口も奥行もありませんが小綺麗な店内でした。こちらの「切り山椒」という上新粉でできた菓子は将軍様御用達と聞き、冷たい雨の中を歩いていた木曜日には買って試食してみました。東の横綱の味は、上品で山椒の香りと味が後に残りました。

5分位で江戸秤座跡の碑がありました。甲州浪人、守随兵三郎が徳川家康に願い出て関八州の秤の管理を任されました。その後、東日本33ケ国は守随家が西日本の33ケ国は神善四郎が任されました。

日本橋三丁目養珠院通りに入っていきました。家康の側室で養珠院(於満の方)は紀州徳川家と水戸徳川家祖の御生母です。日本橋に将軍家の休息所があり於満の方がこの地の商人を贔屓にし日本橋界隈の発展に貢献しました。死後に商人たちが恩に感じ稲荷社を建てました。ビルとビルの間の人一人が入っていける狭さですが、それぞれに拝見しお詣りしました。

JR前の地下街に降りました。ヤンヨーステン記念像がありました。ヤンヨーステンは「耶揚子(ヤヨウス)と名乗り屋敷地が八代州(ヤヨス)河岸で、後に八重洲となりました。地上に出て安全地帯に造られたヨーステンとリーフデ号のレリーフを見ました。少し進むと慶応元年(1866)創業の越前屋は手芸用専門店でしたが、現在は福井の特産品を扱っているようでした。

新しくできたミユージアムの脇を入ると歌川広重の住居跡のプレートが建築中のビルの壁にありました。

明治屋は昭和8年に建てられたイタリア・ルネッサンス様式の建物で地下鉄の駅と直結した初のものでした。

山形屋海苔店は明和元年(1764)創業で明治初年に焼き海苔を創作したということです。海苔の香りが一番よく香る海苔ですね。

江戸歌舞伎発祥碑が立派に建っていました。中村勘三郎が寛永元年(1624)に芝居興行したのが始まりとの事です。その奥に京橋大根河岸・青物市場跡がありました。

向こうに緑化されたブリジストンのビルが見えています。信号を渡ると警察博物館がありました。無料で大人も子供も楽しめる所です。ヘリコプター、赤バイ、白バイにも跨がる事ができ、子供は制服やヘルメットを借りる事ができます。

上階には立つだけで変身(制服に)できる写真やゲーム的要素の遊びもできる場所があり、またもっと上階にはこれまでの大事件などの展示もありました。15分位の間にお手洗い休憩も取り次に進みました。

京橋は擬宝珠のある(他は日本橋と新橋)立派なものでした。昭和34年に埋め立てられ撤去されて親柱が残るのみとなっています。広重の浮世絵で私たちは当時を偲びました。

 

越後屋は宝暦5年(1755)創業と暖簾に染めてある店で呉服を扱い現在展示されている高級着物は目の保養になりました。

お昼近くに銀座発祥の地の碑を見ました。関ヶ原の翌年、銀の鋳造所と役所が作られました。

前回の神楽坂での昼食に続き、今回もまた特に楽しみな銀座での食事です。洋食の祖の煉瓦亭はいつも賑わっていました。素敵なカップル、静かな外国人の家族等々。やはり元祖のポークカツレツとオムライスは食べてみたい一品でした。オムライスの中身が特に美味でマシュルームが入っていて気にいりました。又ポークカツレツの肉が軟らかくとても食べやすい印象でした。

又、通りの奥のスペイン料理も評判でした。ランチタイムのコース料理は味とお値段で大満足でした。内装もおしゃれ!さすが銀座です。

煉瓦亭のそばのグリル・スイスも味わってみたく、最後の日に入ったお店でした。

後編に続きます。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です