江戸名所巡り第二部第一回江戸城内堀を巡る(I)

令和元年10月から第二部が始まりました。これより江戸の中心部を巡ることになりました。10月8日(火)、10日(木)はまだ暑さが残る中を歩きましたが12日は大型台風19号の直撃を受け、19日(土)に延期となりました。

丸の内線東京駅北口改札に10時に集合し地上に出ました。

新丸の内ビルやラグビーの派手なモニュメントを過ぎ、リーフデ号のオブジェを見ました。1600年4月に豊後国に漂着したときは乗組員110名程いたというのに助かったのは24名だったそうです。その中のウイリアムアダムス(三浦按針)とヤンヨーステンは徳川家康の外交顧問として活躍しました。この像はヤンヨーステンの屋敷が近くにあった事からオランダの首相より贈られたとの事です。ちなみにハウステンボスに復元されたリーフデ号があり乗ることができるそうです。

信号を渡り赤レンガの東京駅をみながら鉄道の父と言われている井上勝(野村弥吉)像を見上げました。長州五傑の一人でイギリスで鉄道技術を学び、安心安全な鉄道網を敷く事に貢献しました。

ビルの間を少し歩き道三橋跡の説明板の前に立ちました。家康が江戸に入国し江戸城を築く際、物資補給路の堀を造り、その堀にかかっていた橋の事です。この道三とは今大路道三の事で日本医学中興の祖と言われた人で、堀筋に屋敷があったことからこの名で呼ばれたとの事です。

明治42年(1909)堀が埋めたてられ橋も姿を消しました。ビルの上部にクレーンが見えました。丁度、この辺りが伝奏屋敷、評定所跡と説明を受けました。今の最高裁判所の様な所との事です。

正面に大手門が見えてきました。荷物検査を終えて江戸城(皇居)の中へと進みました。

内側は高麗門になっています。中に入ると右手に渡櫓門があり、正面の石垣の鏡石は魔を入れない為に大きく五角形や六角形に造られたとの事です。江戸城の石材は、そのほとんどが伊豆半島の物という事です。

入園票を一人一人もらい進みました。十月桜が咲いている三の丸尚蔵館の内を15分程見学しました。大正天皇、昭和天皇の即位の時に各国や地域、財閥から贈られた物で大きな壺や像、日本画の屏風が目を引きました。

すぐに同心番所がありました。大名が駕籠から降り供の数を減らす大手三の門跡を通り同心百人が詰めていたという百人番所と呼ばれる長い建物がありました。

御三家はここで降りるという中ノ門跡を通りました。柱の跡が丸く残っています。

私たちは江戸時代そのままの大きめの石畳を踏みしめて進みました。

そして身分の高い同心や与力が警護している大番所が3番目に現れました。

石垣の鏡石を見ながら進むと前方に立派な櫓が見えてきました。富士見櫓は江戸城に現存する唯一の三重櫓で15・5メートルの高さです。八方正面櫓とも呼ばれました。天守が焼失した後は将軍はここより両国の花火を見たそうです。

大嘗祭が行われる建物の白木の屋根が見えています。大嘗祭の儀は11月14,15日で急ピッチで建設されていて、儀式の後、建物は取り壊されますが、その前に一般に公開される事も検討中との事です。

真っ直ぐな道がありました。ここがあの有名な松の大廊下跡です。本丸御殿の畳敷の廊下の襖戸に松と千鳥が描かれていました。元禄14年(1701)、浅野内匠頭長矩の刃傷事件が起こった場所です。

明るく開けた場所を散策しました。古い種類の梨が落ちていたので拾う人もいましたが19日は実が一つもなく、最後の一つでしょうか烏がついばんでいました。

皇居正門の石橋の電灯(明治20年の物)がすすきの奥にあり、その美しさと立派さに驚きました。現在の物は同じ物を造り昭和62年に交換したとの事です。

大火で焼けたままの石や、表面にすじや点々で模様が入っている石などを見てホウと感心しながら進みました。

武蔵野の雑木林が残されている場所を通り、小堀遠州作の庭園(復元したもの)を観賞しながら諏訪の茶室を過ぎました。都道府県の木が植えられている場所では通りにある木だけですが見て進みました。

梅林坂を昇ると天守台がありました。二代将軍秀忠の時(1607)に完成しましたが明暦の大火(1657)で焼失しました。

入園票を返し北桔橋門を見学しながら渡りました。吊り橋を留めていた金具が上方に残されているのを見て、またひとつ歴史を噛みしめたのでした。

歩道橋を渡りすぐに北の丸公園へ入りました。19日には22日に迫っている即位の礼の準備でしようか自衛隊の人たちが規律正しい行進をしていました。

右に曲がるとすぐに科学技術館の白い建物が見えました。本日の昼食の場所です。先の戦争時に東部軍司令部があった所です。メニューは少なくオムライス系とカレー系とお弁当でした。比較的空いている中でゆっくりと頂く事ができました。約50分の休憩を取り売店でもちよっとした置物を楽しみました。

後編に続きます。

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